ここで印刷・インターネットを概観してみようか。
インターネットはプロトコルで、当初、研究者たちの間で細々と使われていた。
これと言ったアプリケーションがなかった。
キラーアプリケーションは、インターネット誕生して約20年後のウェッブだろう。
さらに5年後の95年、世界的に圧倒的シェアを誇るwindows95にブラウザーがバンドルされ、それから一気に普及した。
ウェッブは便宜上、Web1.0、Web2.0、web3(慣習上Wは小文字、3と表記される)に区分される。
ウェッブサイトはWeb1.0となる。
ブレイクスルーの技術が出始めたころは、既存のものと姿が似ているという説がある。
ページに文字が並び、写真やイラストがレイアウトされるウェッブサイトは、印刷メディア、たとえば新聞や雑誌と似ていた。
インターネットらしい特徴が出て来たのはWeb2.0からだろう。
Web2.0はプラットフォームを介して、ユーザーどおしが情報のやり取りをするようになった。代表的なプラットフォームとして、Twitter、Facebook、YouTubeなどがあげられる。
Web1.0では、ウェッブサイトを検索し、そこに表示される広告を配したグーグル、Web2.0でも、やはり広告により収益化が図られている。
一方、web3は、広告で収益化する企業に頼らなくても、ユーザーどおしが直接、価値やお金を交換できる仕組みとなっている。グーグルやフェイスブックのような巨大テック企業に頼らない、分散されるという本来のインターネットらしさを取り戻す感じになるのか、あるいは、やはり新しい巨大テック企業に支配されるのか、どうだろうか?