かつて、コピーライター・ブームというのがあった。
それは、いつか。
まいとし発刊されている「コピー年鑑」を、順序を追って、めくってみよう。
1970年代後半、糸井さんがコピーライティングの新人賞を受賞し、以降、注目される存在になっていく。
そして、それと軌を一にするように、コピーライターという職業に火が灯りはじめる。「コピー年鑑」をめくると1980年代後半まで、その勢いをハッキリと感じとることができる。
そういえば、糸井重里、仲畑貴志、魚住勉、眞木準(敬称略)は「コピーライター四天王」って言われていたし。ま、そんなことを言うのは、おおかた「広告批評」だろうねぇ。
ちなみに、いま手もとに「眞木準コピー新発売」という大型版の書籍がある。
さいしょのページは、伊勢丹の新聞広告からはじまる。以降、全体の4分の1ページが伊勢丹の広告の掲載となっている。
(すべて、そうだと思うけれど)眞木さんにとって、とくに伊勢丹の広告には思い入れがあったのではないかしらん。
その一連の、ゴージャスな広告表現を見ていただきたいが、できないので、せめて、コピーだけでも読んでちょうだい。
黙ったまま話せる言葉。
その輝く瞳が、語りかけてくる。
そのこぼれる微笑みが、話しかけてくる。
その新しいダナ・キャランの服が、問いかけてくる。
そんな時、男性は、何を一言
告白すればいいのか。
秋の伊勢丹で、考えてみてください。