「クリエイティブな仕事」や「デザイン思考」というコトバに触れることがある。
デザインも、クリエイティブも、じつは広告制作で、よく使われるコトバだったりもする。
それが、まるで倍音のように、一般にも使われはじめているんだ。
「クリエイティブな仕事」というコトバは、これからのAI社会に対する、ひとつの答えを示唆しているとおもう。
それは「じぶんで仕事をつくっていくことが、仕事になってゆく」ということだ。
一方の「デザイン思考」ってなんだろう。
一時期、ロジカル・シンキングというコトバがはやったらしい。
それについて、なにも知識がないわけだけれど、文字ズラから「これは、こうだから、こうだろう」と理屈で考える方法と、まぁ、そういうふうにしておこうか。
ところで、マリオ・ブラザーズをやったことが、あるだろうか。
このゲームの開発には、おもしろいエピソードがあるらしい。
あるとき、任天堂の社長が担当者を呼んで「予算がないけれど、ヒットするものを作るべし」と命令した。
そこで、担当者は、「なにかわからんけれど、ひげのオッサンをジャンプさせようと」思いついたらしいんだ。
本田宗一郎は戦後、パタパタというバイクを作った。それは「うちの、おかあちゃんが移動に困っていたからねぇ」なのである。
これは理屈ではないんだね。単なる思いつき。なんてことはない。「デザイン思考」って、こういうことを言うんじゃない ?
フレディ・マーキュリーなんて、まさに「クリエイティブな仕事」「デザイン思考」でしょ。