親鸞について

「吉本隆明 問答集 宗教」から気になるところを抜粋したりしている。

「少なくとも自分が正しいことをいうばあい、「こういう言い方しかできないよ」というかたちで主体的に橋が架かっていなきゃいけない。つまり自分のなかで、嘘をつく自分と、正しいことをいう自分の間に、よく考えられていなければならない。自分はここのところは嘘で、ここのところはいつでもごまかしやすいんだなあという問題が主体的に突きつめられていなきゃいけない。もうひとつは、理論的にといったらおかしいでしょうか、理念的あるいは教義的に突きつめられていなければらなない」(P6)

「親鸞は弟子たちを教育し、問題を解いていかなければならなかったわけですが、その一方で、死ぬまで自分の考えを深めていきたいという強い願望をもっていました」(P11)

「親鸞は人間を非常にくだらない存在であるとみなし、だれでも修行すれば立派になれるなどということは、まったく前提にしていない」(p21)

「思想というのはさまざまな解釈をゆるすわけですが、真理を共有することは非常に難しい。思想において共有できるのは真理の形式だけだといっていいぐらいなんですが、偉大な思想家であればあるほど、そこからちょっとでも逸れると真理を理解できないような考え方の経路をつくる」(p48)

気づいたことを、お気軽に。
公開まで、やや時間がかかりまーす!