ネット上の仕事を落札するプラットフォームがあるでしょう。
なんでもいいや。たとえば、商品のロゴマークの落札について考えてみようか。
その応募には、応募者が100人いる。ならば、落札できる確率は1/100=1パーセントとなり、100回やれば1回くらい落札できる。
これ、いっけん正しそうに見えるけれど、たぶん違うでしょう。
このアイデアが有効なのは、高校数学の確率で習う「頻度論」に当てはまる場合だ。
ほら、黒と赤の球の入った袋から、球を取り出すとか、トランプを引くとか、そんな問題、あったでしょ。
でも「頻度論」は、無作為に球を取り出したり、トランプを引く場合に有効なアイデアなわけ。
余談をいえば、そこで求められる確率は、実際は、回数を増やしてはじめて、その値に近づく。
本日の話題となる落札に関しては、明らかに条件が違う。
応募する方は、デザインの実力に差があるし、選ぶ方も、なんらかのバイアスがかかっている。なので、無作為という前提条件は、有効ではない。
もし応札の確率を上げるのなら、
回数よりむしろ、本人のデザインの実力をあげること、
また一方で、(応募概要を熟読したり、不明な点は遠慮せず問い合わせたりして)仕事を出品した人の考えや好みを、できる限り、入手ること、
になるんですねぇ。