もう何年くらい前になるのかなぁ。アドラー心理学を下地にした「嫌われる勇気」という本がベストセラーになったでしょう。
書店で売られるような本は、心理学など門外漢な俺でも、分かりやすく内容を知ることができる。
ちなみに、かつてユングの書いた専門書を読もうして、3ページで投げ出した経験がある。
アドラー心理学の特徴は、過去の出来事から、その因果関係を見つけて、現在の心理を解読するのではなく、
心理状態というのは、どんどん上書きされていくというアプローチにあるみたいネ。ホリエモンは、このアプローチを盛んに、ほめていたっけ。
高校になると、数学で確率を習うでしょう。少なくとも俺の時代は、サイコロを振ったり、ふくろから赤や白の球を取る確率だった。
それに対して、条件や状況を勘案するベイズ推計というのがある。
たとえばサイコロの例なら、上記の、いわゆる頻度論のばあい、1の出る確率は1/6だけれど、1の出目が他より3倍多い場合は、その確率は変わってくる。
で、ベイズ推計を時間軸で考えてみると、変化した状況に応じて、確率を上書きしていくと、まぁ、こうなる。
状況によって所与を変えていくアドラー心理学やベイズ推計は、見直されている、
というか、もしかしたら、21世紀に対応するための大切なアイデアなのかもしれない。そんなことをフとおもった次第。