「ファスト&スロー」(ダニエル・カーネマン)は、ひとの心証にはバイアスがかかっていることを知る良書である。
認知の現在点がある。そこから良くなる方向に比べ、悪くなる心証には大きなバイアスがかかる。
中国の武漢から、コロナウィルスによる疾患が拡大している。
そのさい、悪くなる心証にはバイアスがかかっている。さらにマスメディアやSNSにより、それは助長される。なので、
悪化については、ある程度「重み」をつけて、とらえておいた方が良いだろうと、まぁ、そうおもう。
パンデミックスとしては、スペイン風邪がよく知られている。
ウィキペディアによると、死者数は5000万人から1億人と推定される。
蛇足になるけれど、
スペイン風は、じっさいはアメリカで発症し、世界的にパンデミックスになったのだが、大戦下、情報規制がなされていなかったスペインから、その情報が流通したため、スペイン風邪と名付けられているそうな。
ペストは、中世にパンデミックスした。同じくウィキペディアによると、ヨーロッパの人口の1/3がペストにより減少したらしい。
国という線引は思ったより新しい。国が出現する以前は、領土だったでしょう。
で、ペストにより領民が大激減し、領土の賃金は高騰していき…割に合わなくなった領主は、じぶんの領土を放棄し…やがて、それが国になっていったという説もあるよね。
いずれにせよ、何千万、何億の単位で、人がなくなるのは、ウィルスや細菌、そして政治イデオロギーによるものだと思っている。これからは環境問題も、そうかもナ。
ま、今回のコロナウィルスについては取り急ぎ、冷静でいよう。