もう、すいぶん前になるなぁ。
漱石の「文学論」を読んだことがありまして。
いちおう、毎日、時間を決めて最後まで読み終えた。
けれど、難解すぎて、さっぱし理解できなかった。
その中には、精神作用を「知、情、意」に識別して、文学について解説されていたように思う。
あらためて、漱石の講演集の中から「文芸の哲学的基礎」を読んでみた。
その「知、情、意」を語る前段として、「意識こそ私である」という視点が語られている。
このへんが興味深くって。ダライ・ラマの言うところの「粗い認識」「微細な認識」と重なるのよねぇ。