日本学術会議が話題になっている。
どうやら本会員に選ばれると、公務員となり、それなりの手当も支給されるようだ。
国のお墨付きの学者というと言い過ぎだろうか。
個人的には、本居宣長なり、吉本隆明なり、国によらず思想を深めていった人が好きである。
たぶん現在より明治の方が、学者をはじめ、官に引き寄せられる人は多かっただろう。
それに対し、福沢諭吉は私学を貫いたし、渋沢栄一は(一時的に官に仕えていたものの)退官したあとは民間にて、日本を代表する株式会社を設立した。
夏目漱石は、東大の先生をしていれば安泰なのに、それをなげうって(朝日新聞の社員にもなっていたけれど)作家になった。博士も断ったんじゃないかな。
ちなみに福沢や渋沢栄一は、私(わたくし)の立場にいても悠々としていたが、漱石は、とうじ国民的作家でありながらお金のことを心配し続けていた。
ま、いずれにせよ、国に頼らず、学問なり事業をした人は偉いと思うわけで。