保守について

トランプ大統領は、選挙投票の不正を理由に、敗北を認めていない。アメリカの新型コロナの死者は30万人に迫っている。個人的には、それだけで大統領職をゆずった方がよいとおもっている。

同氏は大統領選の討論会で、すでに不正の可能性に言及している。これは敗北した時の伏線で、当初からの不正に関する訴訟を起こす戦略だったろう。

またTwitterで不正関連をつぶやいたり、大規模集会を行なうことで、その結果、訴訟を行なうための相当額の献金を集めている。

いままでにない発想とその行動力は興味深いけれど、一方で、考えさせられることもある。

げんざいオルテガ(スペインの哲学者)の「大衆の反逆」を読んでいる。

タイトルにもなっている「大衆」とは、いわば、そのとき生きている人のことしか考えない傲慢な精神の象徴である。

オルテガは、この「大衆」を否定し、げんざい生きている人は、死者(先代から引く継いがれているもの)の制約を受けていると主張する。

この文脈から言えば、トランプ大統領というのは「大衆」をあおり、支持を集めている、と言ってもよいだろう。死者からの制約(この場合、先代から引き継がれてきた大統領の選挙制度)を突き破ろうとしている(不正により選挙結果は無効で、従来の代表人による投票ではなく、州の上院議員で投票すべきだという)。

子曰く、故きを温ねて、而して新しきを知る。以て師となるべしか。

孔子の言葉だね。

気づいたことを、お気軽に。
公開まで、やや時間がかかりまーす!