自然とちがい、人には意思がある。
それゆえに自然科学の場合、因果関係をみつけるが、一方の社会科学の場合、任意の意思があるため関係がつかめない。
そこで、社会科学では因果関係を、目的ー手段の関係に組み替える。
その際には、動機の意味の理解が必要になってくる。
自然とちがい、人間の動機については意味を察することができるため、その因果関係は、かえってつかみやすい。
「子日、視其所以、觀其所由、察其所安、人焉痩哉、人焉痩哉」(論語/為政第二)
「子曰わく、其の以てする所を視、其の由る所を観、其の安んずる所を察すれば、人焉んぞ痩さんや、人焉んぞ痩さんや」