速度✕時間=距離
それはそうなんだけれど、このシンプルな式をジッと見ていると、
「速度」と「時間」はまったく違う「相」を掛けていて、
さらに、その結果「距離」という、これまた違う「相」になっている。
この発見は新鮮だったし、この種の分かりにくい概念に対し腑に落ちる手助けにもなったりする。
こういう例は他にもある。
たとえば貸借対照表(BS)。
バランスシートの右側は「負債」と「純資産」の合計、つまり「資本」になっていて、一方の左側は「資産」といった、まったく違う「相」になっている。
複式簿記は理解しにくいという声を聞く。その原因のひとつは「相」の違いにハッと思った経験があるかどうか、そのへんにあると思ったりしている。