いろいろなことがある中で、なにはともあれ、経済に立ち戻る、
あるいは、けっきょく、ひとの記憶は脳なんだよね、といった類の、ひとつのことがらに還元させる見方が、どうにも好きになれない。
ずっとベルクソンが気になっている。
じっさいに、げんざいベルクソンの「物質と記憶」を亀の歩みのように読んでいる。ゆっくり読んでも、やはり難解だ。でも早く読むことでは気づかない理解に出会ったりもする。
なんでベルクソンを読んでいるのか。それは、すべて脳に還元されるわけではないという、なんて言うんだろう、一種の救いを求めている感じが、なくはないんだよねぇ。