ベルクソンは小林秀雄で知った。
断続的にベルクソンを読んでいる。
「物質と精神」はお手上げだ。
「訳者によるのかな」とおもい、翻訳された数冊のページをめくってみたけれど、やはり難解である。
原文自体、むつかしい。そして(これは推測だが)フランス語というのは、一般的に日本語に訳すのが、むつかしいのではないか。
「物質と精神」はパスし、ほかの著作を読んでいる。
1ページ読むのに根気が求められる。もともと集中力がないので、いつ読み終えるのだろうと、おもったりもしている。
日本語に訳されていても、ベルクソンの文章の緻密さ、可憐なかんじはわかる。これしか書きようがない文章だ。その点、小林秀雄と似ているし、文体も小林秀雄と似ている。いや、逆か。ベルクソンの文体に、小林秀雄のそれが似ているのか。
キモの部分は西田幾多郎の「善の研究」と似ている、とおもう。