コピーライターの梶祐輔さんは生前「広告の迷走」という書籍を著した。
そこには、販売促進は商品を販売するもの、
広告はユーザーとの長いコミットメントを得るもの、
というふうに、あえて両者をスッキリ区分する提案が示されている。
後者はブランド広告と言いかえてもよく、梶さんは、そこに新聞広告の有用性をみていた。
参考までに、同氏の著した「広告顕微鏡」は、ブランド・エクイティについて触れられている。
個人的には「広告の迷走」「広告顕微鏡」ともに、ブランドを考えるさいの参考書としてきた。
「D2C」(佐々木康裕)を読んだ。
こちらもブランドがテーマになっている、といっていいとおもう。
ただし、当然というか、新聞によるユーザーとのコミットメントは書かれていない。
そもそもコミットメントではなく、ジャーニーというコトバが目を引く。
「アフターデジタル」を読んでいるさいも、ジャーニーというコトバによる解説があった。
そのさいには「?」とおもったけれど、出会うたびに、違和感が薄れてきという、ま、そんなかんじ。
それはさておき「D2C」に紹介されているD2Cはアメリカの事例となっている。そして、その主なターゲットは、いわゆるZ世代だ。
本書によると、アメリカではZ世代、そしてミレミアム世代が消費の中心になりつつようで。
このへんは日本と、とても違うと思ったりもした。
日本は、65歳以上が3617万人(28.7パーセント)であり、この層はかなりの金融資産を持っているという(旧来の消費活動をする人が多いだろう)
そうおもうと、日本のばあい、わかりやすいように、まずは65歳で一線を引いてみてはどうだろう。sz
この話題は、このあとも続く(かも)。