テレビはYouTubeとNetflixに、新聞・雑誌はSNSにシェアを奪われている。
情報空間がメディアからプラットフォームに移りつつある、と言っても良いだろう。
メディアとは文字通り、媒体(仲介)である。
媒体というと、どちらかと言えば機能を示すけれど、そこに広告を載せ料金を取るという業種がある。広告代理業だ。
いわば広告代理業は、媒体あっての存在理由と言っても良いでしょう。
一方、プラットフォームには仲介がなく、ユーザーがプラットフォームに自由に乗り入れする情報空間である。
となると広告は、YouTubeやTwitterといったプラットフォーマーが直接、広告を扱う。
しかも旧来の「夜討朝掛け」(電通に代表される過剰な接待)の必要もなく、広告主がプラットフォーマーに直接ネットで広告掲載を申し込める(らしい)。
インターネットのキラーアプリケーションとなったうウェッブは1995年ごろ現れた。それから四半世紀を経て、いよいよ既存の広告代理店業が有効でなくなりつつある。
ところで、サーバーあるいはクラウド←→クライアントのウェッブに対し、ノードが結びつき情報を共有するブロックチェーンのアイデアは、10年ほど前、ナカモトサトシにより突如、現れた。
ウェブは情報の仲介を追いやったけれど、一方のブロックチェーンは安全を担保してきた業種を追いやるだろうよ。安心は、銀行とか不動産といった業種でなく、アルゴリズムにより担保されていくんだね。