「時代の変革期」的なキャッチフレーズは、少なくとも僕が社会に出てから何度も耳にしている。親父の世代も同様だったに違いない。
現在もまた「時代の変革期」と言われている。
では、今までとは違うのかしらん。
ユヴァル・ノア・ハラリの書籍が世界でベストセラーになっている。「ホモ・デウス」では、人類は数万年以来の変化を迎えているとさえ書かれている。
確かな内容は覚えていないけれど、たとえば人類はゲノム編集により理論的には人を作れてしまうし、地球以外の惑星への移住も可能になる等、
タイトルの「ホモ・デウス」にあるように、従来の「デウス」(神)の領域にホモ(人)により蚕食されることが暗示されている。
ただし仮にそうだとしても、その実現は数百年単位になるだろう。冷ややかにみれば、いま生きている僕らにとっては、何も変わらないと言ってよい。
では、もっとスケールを小さくして、「第4次産業革命」はどうだろう。
といっても言葉しか知らないので、ネットで調べてみよう。いい機会だしね。
まず「第4次産業革命」という言い方は、「インダスト4.0」の翻訳であり、後者はドイツ政府から公布された行動計画の中に見れるらしい。
主に
1)I o T
2)AI
3)ロボット
に着目している。
ちなみに「第1次産業革命」は水蒸気の、「第2次」は石油・電気・化学の、「第3次」はコンピュータのアプリケーションによる繁栄だ。
では、このスケール感はどうだろう。
ウィキペディアによると「第1次」は1760年〜1830年の70年間を、「第2次」は1865年〜1900年の35年間を指している。
「第3次」については記述がないので、アメリカで開発された黎明期のコンピュータENIACの発表である1946年から現在2021年までの75年として、仮定してしまおう。
こう書いてみると、革命と、その後の安定期(革命が繁栄した期間)の長さにそう違いがないように思え、ことさら革命なとど言うまでもないような…