親、そのまた親、ともすると、そのまた親..から引き継がれる無形の資産というものがあるらしい。
これはなにも形而上的なことを言っているのではない。
たとえば政治家である。何代にもわたって政治家という人がいるでしょう。地方の医者なども多い。
ま、このようなことは何となく思っていた程度だったけれど、コロナ禍もあり、それについて意識するようになってしまった。
これで、いいのか…?
その中にも信頼できる人も多いだろう。それでも「先祖代々から」の無形の資産は、思った以上に大きい。
たぶん後述することになると思うけれど、それだけに、自分の一代で事を成した人は大したものだと思っている。
以上、ここでは、この人たちを保守ということにしよう。そして、それを支持するひとを保守層ということにする。
また血縁や地縁、利害関係だけでなく、現状維持を望んでいる人も、この際、保守層ということにする。
(ページさえめくったことがないけれど)ひとまわり以上うえの世代で、ヘーゲルやマルクスについて盛んに議論してきた人たちがいるらしい。
視覚的にいうなら、50年代、60年代、角材を片手にヘルメットかぶり、国会を取り巻いたり、大学をロックアウトしたイメージ。
また最近たまたまYouTubeで、全共闘世代の人がジジィになり、自説の思想を悦に入り語っている幾つかの映像を見たりした。
大切な書物がありそこから離れられず、自分の理路にこだわる言説について、自分の仲間以外に「それ、伝わらんだろう」という感想を持ったことはさておき、
あ、こういう人が、いわゆる「左翼・リベラル」のイメージね、と思ったりもした。
では、先に書いた「保守層」に対し、この「左翼・リベラル層」は、どこにいるのか?
オッケー、その象徴を労働組合としようか。
これで「保守層」対「左翼・リベラル層」の対立の図式が描けると思いながら書いてきたのに…「これじゃ、どうしようもないのでは」と思ってしまった。
この閉塞感の打破に両者とも期待できないんだネ。
話はそれるけれど、先代を大切にする儒教、念仏をだたただ信じる浄土真宗は有効である一方、現状を破り前に進めることに関しては成すすべもない。
僕の意見としては、現在の閉塞感を打ち破るもの、それはテクノロジーであり、テクノロジーを中核にしたビジネスだと思っている。
そのビジネスなら「保守」も「左翼・リベラル」も関係ない。また才覚に恵まれていれば、一代で事が成せるだろう。
テクノロジーが一般のアプリケーションとして利用されるまで、思った以上に時間がかかる。
たとえば量子コンピュータやゲノム編集が日常的になるのは、子供あるいは孫の世代になるだろう。
僕たちの範囲にあるのは、すでに積み上がっているAIやブロックチェーン、それに宇宙開発の技術だろう。
ホリエモン、元ZOZOのCEOの前澤友作、Zグループの川邊健太郎といった40代の経営者たち、ブロックチェーンなら海外で起業している20代の経営者たちに大いに期待している。
「保守」「リベラル」では、マジ、日本は危ないぜ。