周囲には仮想通貨は怪しいという人が多い。
ところでYouTubeでは、かなり前のテレビ番組を観ることができる。
きのう、田原総一朗の「サンデー・プロジェクト」を観た。
ゲストはホリエモンだ。
司会の田原総一朗をフォローするためだろう、堀紘一が隣に座り、ホリエモンと対峙していた。
ライブドア株100分割が話題になっている。なので、いまから15年以上前の放送だろう。
ホリエモンは、その頃すでに、放送とネットの融合を旗印にしている。実際にフジテレビ買収に乗り出し、それが遠因となり、いわゆる「ライブドア事件」により同氏が逮捕されたのは周知の通りだ。
他の経済事件、例えば東芝の扱いと大きく違うのはアンフェアである。また「ライブドア事件」により、新しいことにチャレンジする芽が摘まれたことは、個人的に大いに不満だ。
話が逸れてしまった。
放送とネットの融合について、現状はどうだろう?
既存のシステムは岩盤で、いまだ放送とネットの融合は進んでいるとは言えない、
がしかし、一方でYouTubeやNetFlixといったネット勢の躍進により、テレビ放送は圧迫されている。
テレビなど、いっそ「いまや高齢者の観るものだぜ」と言ってしまいたい。
ところで、その15年以上前に放映された「サンデープロジェクト」の中で、堀紘一は「ライブドアの事業には実態がない」と指摘しているんだわ。
では、ひるがえって、現在をみてみよう。
たとえばInstagramやTikTocは実態がないだろうか?
当時のライブドア以上に、高い収益を出している..よね?
そこで、堀紘一の「ヴァーチャルは実態がない」的な発言は、旧来のモノずくりから離れられないというふうに指摘してみたい。
モノづくりではなく、俯瞰して、価値という視野で見てみれば、ヴァーチャルには価値がある。
ヴァーチャルがイヤなら、情報には価値があると言ってもよい。
みよ、梅棹忠雄の「情報産業論」を。
50年以上までに、すでに産業の情報化について嚆矢を放っている。
そう考えると、個人的にも、仮想通貨には実態があるわけ。
そもそも「通貨はヴァーチャルなもの」というと話がややこしくなりそうだけれど、少なくとも、通貨のおさらいに、日本の通貨の歴史について「2,3冊本は読んどけ」と言いたいのであった。