連休中、村上春樹訳の「最後の大君」を読んだ。
以前の角川文庫版は途中まで。今度は最後まで読んだ。
もともと村上春樹の小説は一作を除いて全て読んでいて。村上さんは作品ごとに文体が変わっているし、翻訳もまた作家により違っている(レイモンド・カヴァー、レイモンド・チャンドラー、そしてスコット・フィッツジェラルド)
いずれにせよ、村上さんの文体には安定した過ごしやすさがあり、今回最後まで読み切れたのは、そのことが大きいと思ったりしている。
アメリカの文芸批評家の間では「最後の大君」(The Love of Last Tycoon)の評価は高いようだ。
個人的には、本作は分かりにくく読みづらいところが多々あり(もっとも本作は未完であり、作者は推敲するためのノートを残しているけれど)やはり、「グレート・ギャッツビー」が大好きである。
いつの日か「グレート・ギャッツビー」は原書で読んでみたい。