ここで、メンターという言葉を使おうとしている。
いい機会なので、メンターについて、ネットなどで10分ほど調べてみた。
どうやら、日本語と、その基になっている英語ではニュアンスが異なっている、そんな印象を持った。
mentor
「Mentorship is the developmental relationship between a more experienced mentor and a less experienced partner referred to as a protégé or mentee」(Wikipedia)
2つの解説では「経験した人」によるアドバイスとなっているけれど、一方、日本語では(短時間で調べた限り)この「経験した」というニュアンスは見当たらない。
つまり知識だけで、「経験していない人」でもメンターになれることを示唆している。
そういえば、メンタリストdaigoは論文ばかり読んでいるもんなぁ…
ということで、やはりメンターという言葉を使うのを止めよう。
僕はイデオロギーが大嫌いだ。
ここで言うイデオロギーとは、集団が良い/悪いの価値判断に分かれて、ケンカする意味だ。
イデオロギーより、ずっとテクノロジー志向だと自負している。
ジョイ(伊藤穰一)そして中島さんは、僕にとって、テクノロジーの水先案内役となっている。
中島さんからはvoicy、そしてメルマガから情報を得ている。
中島さんによるweb3の解説や感想には耳をそば立てている。
ビットコインのホワイトペーパーを読み、中島さんは、これはノーベル経済学級のアイデアだと感想を述べている。
実は、ぼくも最近ようやく、そのホワイトペーパーにトライしていて、
技術的なこと、しかも英語ということもあり、さっぱし、その凄さに近づけなかった。
これを、一言で「理解できなかった」というわけ。
きのう(最新版でないけれど)中島さんのvoicyを聴いた。
DAOについて、エージェンシー問題からのアプローチによる、その解説は今までで一番、腑に落ちた。
DAOのエージェンシー問題に触れる前に、中島さんは、会社と社会について解説している。
いぜん「会社は誰のものか」という問いが流行った。
(本件の解説のため便宜上言っているのかも知れないが、ここでは)中島さんは株主にものだと言っている。
そして選出された社長や役員たちは、株主に利益を与えなければいけない。
一方、僕らの暮らしている民主主義社会では、選挙で選ばれた人、つまり政治家は国民に利益があるような法律を立法しなければならない(日本の場合、官僚がほとんど作成している)
つまり会社も社会も代理人つまりエージェントに、会社員や市民の利益が託されている。
しかしエージェントは人間なので、状況によりバイアスが掛かってしまう。極端な例としては会社のお金を横領したり、有権者から賄賂をもらったり。
ならば、その問題を解決するために、最初から法律や契約をソースコードにしておき、条件にあった場合、あるいは利益関係者の賛同が得られたなら、自動的に、トークン(暗号通貨)が発行されるようにすれば良いのではないか。それがDAOの発想の原点である。
これが、中島さんの解説の概略。間違っていたら、ごめんなさい。少なくとも、僕は以上のように、まとめてみました。