アップル製品について

あることを確かめてみようと思い、ピーター・ティールの「ZERO to ONE」を読み返している。

手狭なので本はかなり整理している。メルカリで販売し、売れる見込みのない本は捨てている。

「ZERO to ONE」はその中で残った本である。

読み始めてみると、本書の論理はかなり難しいことに気づいた。地頭が良くシャープに考える人の文章といった感じだ。読書の習慣のない人はアマゾンのレビューで「内容がない」「翻訳が良くない」などと書き込むかも知れない。けれど当代切っての知性の文書を訳した翻訳者は大したものだと思う。そのおかげで僕は本書を読むことが出来た。

前述にて「あることを確かめてみようと思い」と書いた。

それは企業価値についての記述である。

こうある。

「単純に言えば、今日の企業価値は、その企業の将来生み出すキャッシュ・フローの総和だ」

そして本書では、ツイッターとニューヨーク・タイムズの時価総額について論が展開される。

ただし現在のニューヨーク・タイムズはネットでの展開に成功しており、(10年くらい前に出版された)本書の示す通りにはなっていないと思う。あくまでの考え方の経路として参考になる。

この論は僕にどのような影響を与えているだろう。

現在の時価総額世界一はサウジアラコムとなっているが、それ以前は、ずっとアップルが世界一の時価総額を誇っていた。原油高が前者の時価総額を上げ、インフレと金利高によるハイテク株の敬遠により後者は下げている。

それはさておき、「今日の企業価値は、その企業の将来生み出すキャッシュ・フローの総和」ならば、アップルは今後300兆円(5/12 日経新聞)のキャッシュフローを生むことになる。ならばアップルの製品を使い尽くせば、世界の片隅にいる僕にも何か良いことがあるだろうとう、ま、やや安直な考えを持っていたわけネ。

しかし、現在は、その考えを修正しつつある。

昨日WWDCが開催された。ネット上でには期待はずれの感想が散見される。

個人的には「Car Playがこのイベントの肝だろう」と思っている。だって、CarPlayはクルマの機器類をハックしているんだぜ。ここを抑えてしまえば、旧来の自動車は単なる下請けのポジシションになってしまう。ま、アップルは、これまでも重要な技術を地味に語る戦術を取っていたりする。

一方、M2を搭載したMacBookAirも発表されたけれど、こちらの印象は薄い。

これは何もアップルだけでなく、スマホ、タブレット、コンピュータの伸び代(しろ)は、もう少なくなっている

というわけで、アップルの時価総額=今後生まれるキャッシュフロー300兆円というのは、クルマを含むモビリティ関係が中心になるのではないか。

そう考えると、iPhone、Macにかけていたコスト(時間やお金)は、他に振り向けた方が良さそうな気がしている。

気づいたことを、お気軽に。
公開まで、やや時間がかかりまーす!