一番興味深い歴史上の時期は平安末期から鎌倉時代である。
話は変わる。
私見では、江戸時代に今の僕らの原型が出来、そしてカタチ作られていったと思っている。
家康は息の長いプラットフォームを築き、それゆえに長く続いた。そして、その期間に現在の僕たちの「日本人らしさ」が出来ていった。
時代には、前述のように、平安、鎌倉、江戸といった教科書的な時代区分がある。
なので、それぞれの時代区分を境に時代がガラリと変わった印象を持ってしまう。
しかし実際は違うでしょう。
たとえば明治時代は、長く続く江戸時代に培われた風習や社会資本が引き継がれている。
時代の変わり目に着目すべきは、むしろ「人」だ。
既存のプラットフォームが有効でなくなってしまう時期、従来なら出て来ない、当時において奇形の人が活躍する。
高杉晋作は幕末にしか世に出てこない。
奈良・平安はお公家さんの時代だ。こちらも長く続いた。
当初の荘園は、有力な寺院や貴族の所有物だった。しかし(そのへんの事情は分からないけれど)途中から土地を耕した人の所有が認められ、地域の土地を守る棟梁が力を付けていった。
平家、源氏は、その最たるものである。 平安末期は公家中心の為政が以前より確かなものではなくなってゆく。
源義経も、高杉晋作と同様、為政のプラットフォームが盤石なら世に出ることはなかっただろう。