新聞は取っていない。
大きく取り上げられ、しかも自分に興味のある話題に限り図書館で読んでいる。と言っても年に1、2回ていどだ。
山上被疑者について読売、朝日2紙を5日分読んだ。
朝日に比べ、読売新聞は検察からの情報が充実している。読売は検察の情報が多く取れるのかも知れない。(検察庁をチェックする)国家公安委員会へ本件について質問を投げかけている(「答えられない」という回答になっているけれど)
一方、朝日新聞は旧統一協会2世に取材し、問題を提起している。江川紹子、宮台真司のインタビュー記事も寄せている。
余談になるが、宮台さんはVideoNews.Comで記事への不満を表明している。肝となる部分が削除されているという。
それは「自民党と旧統一協会の関係」であり「大学での原理研の活動について」だ。
日本のそれまでの地域に根ざした価値観、コミュニティーが心もとなくなって来て。80年代、自己セミナーがブームになる。原理研は同協会の大学生を勧誘する組織で、原理研、そしてオウム真理教は自己セミナーの方法論が取り入れられている。そういう視点。
事件は、ひとつの原因だけで起こるものではないと思っている。
本件も同様だ。
信者の旧統一教会へのお布施、代議士への無料での私設秘書も問題、被疑者の追い詰められた生活状況、その遠因となる雇用問題、被疑者自身に性格、奈良県警の安倍元首相の警備など、いくつものパラメータがある。そして、それぞれにの「重み」も違う。
個人的には、本件について、「人は機縁があれば殺人さえ起こす」という、親鸞の「悪人正機説」が一番深く、収まりあがつく感じだ。