現状、岸田政権を評価していない。
それは判断が遅いことに尽きる。
政権に就いてから1年経つ。
それに比べると、前政権の菅さんは在任期間の約1年間にいくつもの施策を実行した。
安倍元首相の国葬儀については、約3か月後の開催は遅すぎた。
エリザベス女王の国葬のようなスケジュール感でやっていなら、国論を二分させるような現状にはならなかったのではないか。
旧統一教会の関わりは、いまだに尾を引いている。
党の用意した項目について、衆参の自民党員が関わりの有無を記すというのはさすがにマズいと思った。
その結果を発表したあと必ず関わった情報が出て来て釈明が行わざるを得ないと思ったから。
実行されていないけれど、期待していることが2つある。
ひとつは原子力発電の再稼働にコミットメントしたことだ。
海外の事情が不安定な昨今、原油の輸入に頼る火力発電では不測の事態に対応できなくなってしまう。現状でも、円安が電気料金を押し上げている。
自然再生エネルギーの導入はいっけん良さそうだ。それが、どういうものか知らないけれど、少なくとも、企画し、土地を買収し、施工するまで10年単位の時間を要するだろう。
原子力に反対の人に、それについて、意見を聞きたい。
ただし僕の中にも原子力反対の気分はある。それは原子力事故が起こる前、そして起こった後の東京電力の経営陣の対応に対してだ。
慣習に流されるのは(とくに官僚や大企業にとって)人の常だとおもうけれど、経営陣はもっと誠実であるべきだった。原子力の安全は所与ではなかったのだ。
えーと、原子力のハナシではなかった。岸田政権についてだったっけ。
原子力発電再稼働へのコミットメントのほか、もうひとつ評価する点は、政府の骨太の方針の中にWeb3を入れたことだ。
参議院の自民党の公約にもWeb3というコトバは見られるそうだ。
このままで行くと、岸田政権は尻つぼみになるという説がある。
総理大臣にしかない解散権は封じられ、内閣総辞職に追い込まれるかもしれない。
ならば、どうだろう、原子力再稼働とWeb3を公約に入れて衆議院の解散、総選挙に打って出るというのは。