古いものがまだ残り、新しいものがまだ定着していない状態

「広告会社は変われるか」の続きを読んでいる。

僕と同世代の、広告に携わってきた人には一読をお勧めしたい。論点を整理できる。

戦前の広告業界は「広告取次」を自称していた。その名が示すとおり、新聞の広告枠を企業に取り次いでいた。

広告業界にとってのお客さんは、新聞社となる。

しかし戦後になると、広告業界は自らを「広告代理業」と名乗り、文字通り、広告主を代理人として新聞社に当たった。逆転して、広告主がお客さんとなった。

電通の中祖は吉田秀雄だ。

広告業界で働く人にとって「鬼の十訓」は有名だ。

これは想像だけれど、新聞の取次業から一転、広告主がお客さんになり(こちらからお金をもらうようになり)、さらに電通の、死んでも営業先を離すな的な感じは、吉田秀雄のDNAが引き継がれているような感じがする。

吉田秀雄は1950年代を中心に活躍した人なので、今から、70年前、そのDNAは芽生えたことになる。

広告業界が取次業から代理業に変わったくらいだから、これから、そのドメイン(稼ぎ方)がまったく違ったものになっても、おかしくない。いや、変わらないと生き残れないかもしれない。

グーグルやフィスブックへは広告代理店を経由しなくとも、広告主が直接、出稿できる。電通の得意とした夜討朝駆の営業の必要はい。数年前の過度な労働による社員の自殺は、その象徴だろう。

また同社は広告の外でも代理(要は、中抜き)もやっていたことが、ここ数年、明示化された。

それはコロナの給付金支払い手続きに際しての中抜きであり、東京オリンピックの中抜きである。

現在、東京地方検察は公正取引委員会と共同で、電通をはじめとする大手広告代理店を調査している。

ちなみに以前、公取は広告業界の電通の寡占を調査するため、電通の調査に入ったのだが、調査だけで終わり、その後、公取の委員長が電通の取締役に就任したという冗談のような話が残っている。

電通が起訴されると、同社は公共事業の応札には参加できないんじゃないかなぁ。角川がそうだよね。

もっとも法的にそうなのか、自主的に自粛しているのか分からないけれど、 ま、いずれにせよ、大局的にみると、広告業界は(電通の吉田社長が築いた)現状のDNAは死滅し、次の新しいDNAに変わりつつあるし、変わらざるを得ないと思う。

それは、現状ではSNSによる広告的なアプローチだし、これからは、AIやトークンが中心になっていくと個人的には思っている。現在は、いろいろなものが玉石混交している。カオス状況だよね。

気づいたことを、お気軽に。
公開まで、やや時間がかかりまーす!