環境ビジネスという ことばがある。
でも、環境とビジネスという ことばは、なんとなく、しっくりこない。
ビジネスには、資本が必要だろう。
たとえば、工場を建てる。そして設備をいれる。ボランティアというわけにもいかないので、協力してくれる人には給料を支払う。
そのためには、個人のもっているお金では、まかないきれない。事情を話して、多くのひとからお金を集めなければならないだろう。
そのさいにお金を出資するひとは、その目標になっとくするだけでなく、事業から出る利益の分け前を期待するだろう。
環境について、このへんの事情がちがう。
お金をだしても、配当(お金)はもらえない。
温室効果ガス削減というのは、抽象的で、じっさいにお金をもらったり、通帳に数字が書き込まれるような実感はない。
つまり温室効果ガスの削減に協力した代償に、ほしいものが買ったり、なにかのサービスをうけることはできない。
やはり、お金の効力というのは、いきわたっているわけである。
もし、現状のまま考えるなら、温室効果ガスを減らしたら、お金をもらえるようにするとか、
温室効果ガスを削減したらポイントがもらえて、それで、十分にほしい商品が買えるようにしなくちゃ、タメだろうよ。
さらに、もっと進歩主義的にいうなら、ものの所有よりシェアしたい空気感がふつうになれば、また事情はちがってくるとおもう。
じっさい、UberとかAirBnBとかにイキオイがあるわけで。そのきざしが、ないわけでもないとおもうよ。