わんわんと鳴くものがいる。
よくじつ、からだや耳の大きさはちがうけれど、やはり、わんわんと鳴くものがいる。
そのひとは、こうおもう。わんわんと鳴くものを、いっそ、いぬと呼ぶことにしよう。
そのひとは、ゆうじんに会ったさいに、そのはなしをした。
ところで、ゆうじんも、またちがった種類の、わんわんと鳴くものに出会っていた。そして友人も、いぬという呼び方が気にいり、わんわんと鳴くものを、いぬと呼ぶことにした。
それいらい、そのひとと友人は、「きのう犬と会ったよ」という会話で了解できるようになった。
なにを言いたいのかというと、コンセプトについて解説したいわけ。
あたまのなかでモヤモヤしていたことが、いぬというコトバを使ったおかげで、じぶんも、そして他者にも了解できる。これが、いわゆるコンセプトなんだネ。