「アメリカ」という曲がある。「アメリカの歌」という曲もある。
ポール・サイモンが詞と曲を作り、時にはサイモンとガーファンクルとして、時にはソロとして歌った。
いまのアメリカとはちがい、この2曲が象徴する時代のアメリカには好印象を持っている。
「大統領の陰謀」は同時代の映画でしょう。「スティング」同様、当時のロバート・レッドフォードは、まばゆいばかりだった。
そして、その題材となったワシントン・ポストによるウォーターゲート事件の報道ぶり、
すなわち、ニクソン政権の圧力のもと、ウォーターゲート事件を報じた気骨は、とてもカッコいいとおもった。
話はそれるけれど、当時の編集主幹ベン・ブラッドベリーは、ウォーターゲート事件だけでなく、ペンタゴン・ペーパーの報道にも深くかかわっている。
いまなら、もう「ペンタゴン・ペーパーズ」は、Amazonビデオでも観ることができる。
ブラッドベリーを演じたトム・ハンクス、そしてワシントン・ポストの社主を演じたメリル・ストリーブが、とても、いい。
ゴージャスという形容詞があるでしょう。ゴージャスといえば、いつも、ストリーブが思い浮かぶ。
ま、そういう影響もあったんだろうな。
いちじき、ネット上のワシントン・ポストを購読していた。
もちろん英文だけれど、グーグル翻訳を利用すれば、「なんとか読めるだろう」くらいに思っていた。
でも、グーグル翻訳は発展途上で、読むには耐えなかった。けっきょく2、3か月で購読はキャンセルしてしまった、
にもかかわらず、毎朝、ワシントン・ポストから「おすすめ記事」の紹介がメールで届く。
その、ほとんどはトランプ大統領関連のニュースである。
ドナルド・トランプには、プロレスの悪役を演じるヒール役のイメージを持っている。
ま、ハルク・ホーガンのような、おもしろいキャラではあるあるけれど…
さすがに、トランプはアメリカの大統領なわけで.その言葉ひとつが、そうとうな波及効果がある、とおもう。
ポール・サイモンの歌った「アメリカ」や「アメリカの歌」に恋い焦がれた時期が、なつかしいですねぇ。