どうしてそうなるのか、わからないけれど、あることが話題になってゆく。
ここでいう話題とは、わりと大きなことを言っていて、これからは「時代を変えていく」ような言われ方をするようなものだ。
そのなかでも、いまふりかえってみると「あれは、どうなったんだ」的なものも、すくなくない。
水素と酸素から電気を起こす燃料電池、温室効果削減量の取引など、じかんをかければ、もっともっと思いつくだろう。
そして、その「あれ、どうなったの」的なものは、おうおうにして、補助金をつけたり、行政が旗振り役をしたものが多い。ぼくは、そのような仮説をもっている。
一方、企業が見通し、投資していったものは、わりと筋がよいと思ったりしている。
いうまでもなく、iPhoneをはじめとしたスマホなんて、そうでしょう。だって10年で、これだけ普及して、ぼくたちの習慣をかえたんだぜ。
ほかにも内燃エンジン、トランジスタ、検索から買い物までかかせない存在になったウェッブなども、同様である。
そうおもうと、機械学習(AI)は、この先10年を変容させるほどのものだと思っているし、期待もしている。
その根拠は、アメリカではフェイスブック、グーグル、マイクロソフトが、日本ではソフトバンクのCEOが、それぞれのカンファレンス(定期的な発表会)で「これからウチはAIでいきます」というような、いわば宣言をしているからだ。
中国のアリババやテンセントも、そのようなことを言っているらしいし、ひっそりしている企業風土を持つアップルも優先順位が高いにちがいない。
時価総額とは、これから先のキャッシュフローを生む期待の総和である。
AIに積極投資している企業群の時価総額の、総額は、日本のGNPをはるかに超えているでしょう。このへん、筋がいいよねぇ。