村上春樹の取材記事に触れる機会は少ない。
ちなみに僕はハルキストとは言えないまでも、村上さんのファンである。なんとなく「村上アンテナ」を張っていて。村上さんは、あまり取材を受けない方である、と推測している。
「村上元幸と9人の作家たち」の中で、翻訳家の柴田さんが村上さんにインタビューされている。クレジットをみると、取材日は2007年7月11日。いまから13年前のインタビューだ。
取材記事を再読してみる。内容から察するに、取材が行われた時期は「海辺のカフカ」が出版された後である。「カフカ」の後は「1Q84」だよね、たぶん。ということは、取材した時期は「1Q84」執筆中か、あるいは、その後執筆されたものじゃないのかねぇ。
おととい「福翁自伝」と「サードドア」について、交際の視点から書いてみた。前者の交際は、いかにも日本的で、後者は西欧的という内容だ。そして、それとは違うアプローチについて触れるところで、尻切れになってしまった。この村上インタビューの再読は、そのための参考にするためのものだった。
がしかし、参考にしようと思っていた部分の内容はむつかしく、それを、あきらめてしまった次第(コトバは平易だけれど、抽象度が高い内容。いつの日か上手くコトバで説明できると良いなぁ)。