旧来の法律や習慣による社会規範と、テクノロジーをOSとした規範はせめぎ合いながら、社会は進展していく。そう思っている。
多分に漏れず、広告もその文脈にある。
図書館の書籍は探しやすいように便宜上、分類されている。
「広告」のコーナーに行き、試しに思うまま数冊選びページをめくってみる。並んでいる書籍群の背表紙のタイトルもザッと眺めてみる。もう有効でない感じが直感できる。
言うまでもなく、それは新聞や雑誌といった旧来のメディアの作法とは違う、インターネットという別の系統の影響による。
しかし一方では旧来のものをナイフでスッパリ切り取るような割り切れない感じも残る。
前述した新旧のせめぎ合いの空気感があるからかも知れないし、個人的には、旧来の作法を疑いもなく過ごしてきた記憶によるのかも知れない。