情報化に合った広告的なこと

梅棹忠夫は50年以上前に情報産業論を著した。モノ作りから情報社会へ予見した世界的嚆矢と言える。

現在はまさに情報を中心とした社会である。

それにも関わらずモノ作りのエートスが中心となっている。

広告も同様である。

例えば広告にはポジショニングという概念がある。

かつてコピーライターの大先輩である梶祐輔さんは「白いクラウン」というキャッチフレーズを案出した。今風に言えばタグラインかな。

当時のクラウンは黒色が主流で重役の乗る自家用車というイメージがあった。

そこでトヨタは白色のクラウンを投入して市場の裾野を広げる戦略を取った。

その時、梶さんはポジショニングのお手本になるような「白いクラウン」というキャッチフレーズを作った。

オッケー。話を元に戻そう。

このポジショニングだって、モノ作りが所与になっている概念だと思っていて。

情報化社会の文脈で言うなら、「白いクラウン」というポジショニングは、機械学習の際にデータから示されたパラメータの一つであり、そして、そのパラメータは他と同様に「重み」が付けられ、最適化されたマーケティングが行われるようになる。


気づいたことを、お気軽に。
公開まで、やや時間がかかりまーす!