日米の中央銀行の見方の違い

アメリカにはFRBという機関がある。日本のカウントパートナーは日本銀行だ。

現在の議長のパウエルさんは去年の秋頃アメリカのインフレは一時的であると述べていた。

けれど、つい最近その発言を修正していて。米財務長官もまた「インフレは一時的でない」的発言を行っている。

そして、この発言はアメリカの金利の上げ幅を大きくする、さらには、この先さらに金利を上げてゆくことが惹起される。

日銀総裁の黒田さんも国内のインフレは一時的であるとしているけれど、その発言は修正されていない。

その違いはアメリカ日本の事情の違いがある。

アメリカと違い日本はいまだ30兆円弱の需給ギャップがある。

このギャップがある限り、長期的なインフレにはならないという見立てだ。

物価上昇は原油高によるもので、こちらは先物の指数により薄らいでいくという。

この状況で金利を上げてしまうと効果がないばかりか、金融機関の貸し出し金利が上がってしまい、とりわけ中小・零細企業に悪影響を与えてしまう。

説明には合理性があると思う。

ただし日米の金利差が開くと(ドルを持っていた方が得をするので)今後、ますます円安になると思う。

さて日銀や政府の金融当局はどういうふうな対処を施すだろうか。


気づいたことを、お気軽に。
公開まで、やや時間がかかりまーす!