ひとは放っておけば、各人、好きなことをやるだろうか。
それとも、いつの間にか、同じようなことをやるだろうか。
社会心理学は人の心理を、人を集めた実験により確かめていくそうな。
もちろん僕はそのような立場でもなく、専門的な知識もないわけだけれど、
ただし直感で言えば、日本人は後者のような気がしている。
一方、アメリカ人やフランス人は前者のような印象を持っている。
一人ひとりが好きなことをやることが前提なら(急にむつかしくなるけれど)思想や信条の自由も、わりとスムースに納得できたりする。
日本人にとって、思想や信条など、どうでもよい、けれど、それを言葉にしたり行動すると、みんな同じことを好む空気感がそれを許さない。
そう思うと、現在、話題の元統一教会について、山上容疑者の2発の銃弾が異質の元統一教会を顕在化させてしまい「みんなと違うのはケシカラン」と、まぁ、そういう感じではないか。
しかし、その一方で、アメリカが原案を考えたという日本国憲法では、ちゃんと信教の自由が保証されている。
かくして、「同じことが良いよね」と「一人ひとり自由だよね」は永遠と平行線をたどるのであった。