優れたコピーライターの中には、その独自の才能と技術をさらに広範な文学表現に応用し、小説家として新たな道を開く者もいます。その典型的な例が開口健氏です。彼は一世を風靡したサントリーの広告コピーの制作からスタートし、その後、作家として転身して多くの読者に影響を与えました。
一方で、広告業界ではコピーライターという職種は開口氏の時代には広告文案家という表現で呼ばれていました。そしてこの職種に対する理解と敬意は、同じ1930年生まれで、多くの人々に「コピーライターの真のスター」と称される土屋耕一氏にも共有されています。彼のキャリアは日本の高度成長期と重なり、その功績と影響力は現代の広告業界においても高く評価されています。
現在、私は土屋耕一氏の名著「コピーライターの発想」(講談社現代新書)を再読しています。既に3分の1を読み終えたところで、気分転換と思考の整理のためにこのブログを書いています。
土屋氏の著書では、コピーライティングを日本の伝統的なお菓子、おはぎや大福餅に例えて、「言葉」と「案」を要素として解説しています。その比喩は以前に読んだ時にも印象的でしたが、今回の再読ではその背後にある深遠なコンセプトに注目が向きました。「ふむふむ」と感じながら、さらなる洞察と理解を求めて読み進めていく予定です。
#コピーライター #広告