昨年は統一教会が、今年はジャニーズが話題になっている。
昔から、両者とも何となく問題がありモヤモヤしていたけれど、急に「パッ」と火が着いたかんじだよね。
終戦後、日本はアメリカに統治されていた。GHQってやつにね。
GHQにはG2とGSの2つのグループがあり、仲が悪かった。
GSは人権などアメリカの理想を日本に根づかせようと、革新的な旗印を立てていた。
一方のG2は日本の保守勢力(戦前や戦中にお金や権力を持っていた人たち)を利用し、アメリカの思わくを根付かせようとしていた。
その際にはテレビが利用された。NHK党の立花孝志さんは「テレビは核兵器に勝る兵器」だとか「洗脳装置」だとか言っている。
表現は大げさだと思うけれど、テレビは思っている以上に影響力があり、当時アメリカはソビエトや中国の日本への宣伝活動に対抗し、大いにテレビを利用し自国のプロパガンダを行った。
現在でも、そういった感じは残っていて、たとえばロシアとウクライナの戦争ではアメリカの支援するウクライナ優勢の情報ばかり入ってくる。
統一教会はもとは共勝連合と言った。文字通り、共産主義に勝つための連合だ。
戦後は思った以上に、共産党にイキオイがあったらしい。ちなみに松本清張は「日本の黒い霧」の中に出てくる戦後の重要な事件には、共産党やGHQの2つの派閥が頻繁に出てくる。
共勝連合を作った人や、日本のテレビに大きく関係した正力松太郎はアメリカの公開文書ではスパイとして記述されている。
公開 というとすべてオープンにしているイメージを持ってしまうけれど、都合の悪い文書は公開しないはずで、正確に言えば「都合の良い文書」を公開していることになる。
スパイという言葉もアメリカからみた言い方で、スパイと言われていた人は自分をスパイとはいわない。人格をもった一人の人間だ。
ジャニー喜多川はGHQでしばらく通訳をしていたんじゃないかなぁ。で、少年野球の監督をやりダンス学校に携わりジャニーズを作った。こんな感じだっけ?
ま、いづれにせよ、統一教会にせよジャニーズ事務所にせよ終戦に原点があり、人を募り、そのうち、その影響力も空気のように当たり前のようになっていった。
それがあるとき、その空気に色が着いていることに気づき現在に至った。
戦争が終わって80年でしょう。当時15歳だとして現在95歳。存命の人は少ない。いい加減、90を越えた人に影響力はないだろうと思うけれど、これが、けっこうあるようだ。逆に言えば、その人が亡くなって数年すると、その組織はガタガタ軋み始める。ジャニーズ事務所の現在はそうだ。