いぜん日立の岐阜工場に取材に行った。テーマは、プラズマテレビの射出成形である。生産ラインをひととおり見学したあと、余談で、生産性のハナシになった。生産性を上げるために、どういう方法がベストかストップウォッチで計りながら工夫をしているという。
生産ラインの作業なら測定しやすいとおもう。それにくらべ、オフィスでの働き方は測りにくい。自主性によるところが大きい。なので、いっそ、残業の上限を規定してしまう、現国会審議中の「働き方改革」は了解できたりする。
それにより杞憂する点もある。
法案の実質的な対象は、労働組合があり、法務部があるような大企業でしょう。下請け、孫請けの立場にある中小・零細企業は、そこまで気がまわらないとおもう。そして、その一方で、発注元が規定内の残業で仕事をすることにより、下請け、孫請けに、仕事のしわ寄せが行ってしまいかねない。
それなら大企業の生産性が上がれば、いっけん、その心配がないようだけれど、生産性が上がるということは、下請け・孫請けの仕事が減るということだから、そのへんも悩ましいんだよねぇ。
いちおう生産性について、ウィキペディアで調べてみた。
生産性=アウトプット/インプット
より少ないインプットからより多いアウトプットが得られるほど、より生産性が高いという関係にあることがわかる。